2011年8月27日土曜日

過去と今

僕はレコーディング経験が割と多い方なのかもしれません。
本当の色々なレコーディングを経験してきました。

大体スタンダードなのが2〜3テイクつるっと録音して直したい箇所を何カ所かパンチインする手法。
バンドのように大所帯、しかも高額でその日にミックス、マスターまで持って行かないといけないとなると一人一人に時間をかけるわけにもいかないんですよね。

僕が過去経験したレコーディングで一番辛かったのが一番最初に経験したレコーディング。

ギターを弾きはじめて一年半位経った位の経験値で初めて望んだレコーディング。
23〜4歳の頃でしょうか。
エンジニアさんが自称有名人笑

っでも確かにこだわりと技術の高さは凄かった。
そこで僕に試練が待ち受けてました。
相手エンジニアさんは「レコーディングになったら経験値がないとか関係ねぇ!」
「ダメ!」「もう一回!」「ダメだなぁ〜おまえは!!」
なんて感じで地獄のしごき。
スタジオブースを抑えるのに高額の金額が発生するのに俺一人に30時間位かかってしまったんですね。

俺一人に数十万飛ぶという汗

体育会系なしごき、バンドメンバーも見守る中そのしごきは一回のレコーディングでは終わらず2回、3回と続いていったのです。
最後は結局良いテイクを残す事ができず泣きました。
さらに追い打ちで「お前には別の人生もある」とエンジニアさんにバッサリ。
「俺はプロだからお前よりも努力してお前よりも上手くギターを弾く人間を何人も知ってる、お前が思ってるほど甘い世界じゃねぇ〜んだよ!」っと言われたのでした笑
口は悪いけど親分肌ではっきり物事言ってくれる人だったから嫌いじゃなかったですけど。
今でもアナログなパンチイン職人でいる事でしょう。

まっ今でも音楽やってんの当時のメンバーでもしかしたら俺だけかもね笑

その後の音楽活動で経験したレコーディングは上記のようにそれほどのストレスを感じるものではなく、だからなんでしょうか。
2,3テイクで完全に納得のいくテイクなんて出せるわけがないのです。
いつかはこだわり抜いて「これが自分たちの作品です!」っと自信を持てる作品をいつかは作ってみたいなと思うようになりました。
そう、残ってしまえば一番最初にレコーディングを経験した楽曲が一番「あの時等身大の最高傑作」っと
過去の作品をみてもあれが一番!って言える作品なんですよね。

っという事で今回のparanoa「Merry-Go-Round」は今の等身大を全力でぶつける事ができた作品。
どちらかというと僕ではなく蘭ちゃんにとっては試練だったと言えるでしょうね。
よく頑張ってくれました。

もちろんまだまだスキル足らずですが今の全力は注ぎ込みました!
自信ありますよ!
そういう作品をこれから沢山作り続けていけたらいいな♪

byたいよー