2012年3月18日日曜日

eイヤホンでヘッドフォンの試聴をしてきました!


行って来ました秋葉原にあるイヤホン専門ショップ「eイヤホン」!
以前からレコーディング、ミキシング用のヘッドフォンを探しているんですがなかなか決めきれない。
それほどヘッドフォンはメーカー別でも、同じメーカーでも機種によってキャラクターが全然違うので聴けば聴くほど分からなくなるんですよね。
「良い音で聴く」という目的ではなく「フラットで粗が目立ちやすい」それと自宅でのミックスも考えて。
あくまでレコーディング環境で使えるヘッドフォンが欲しいので良いリスニング環境に補正してあるヘッドホンは除外してもまだまだ迷う。。
この「eイヤホン」は僕がピックアップしていた機種が全部揃っていて、同じ音環境でリスニングするにはこの場所をおいて他にないなと思い試聴しに行って来ました!



僕が今回聞き比べをした機種はSONYのCD900ST、AKGのK702、GRADOのRS-2、HiFiMANのHE-500、AUDEZ'EのLCD-3とLCD-2です。
正直最初はリーズナブルな機種を試聴しにいくつもりがヘッドフォンとは思えない価格の機種ばかり(SONYのCD900ST以外)試聴してしまいました汗
リスニングにはTuck&Pattiの「The Thought of You」で聴き比べしてみました。
楽しい試聴ができましたよ!

まずは手が出しづらい3機種!
HiFiMANのHE-500
周波数特性15 ~ 50,000Hz、
インピーダンス38Ω
感度 89dB
つけ心地は◯
あくまで僕がリスニングした感想なので参考までに。。
バンドサウンドでのリスニングでは凄くクッキリしていました。
とてもクリアだしメリハリもあり低音もしまっている。
フラットでくっきりしているというイメージで「一番作業に適しているかも。。」と思いました。
ところがアコースティックサウンドの音楽で試聴すると。
なんだか輪郭がぼやけてこもってしまっている印象を受けました。なぜでしょう?
柔らかい音色だと輪郭がぼやけてしまうのか、
もしかしたらバンドサウンドでの力強いサウンドにマッチさせている作りなのかも。。
これならミックスだってヘッドフォンだけでもかなり作り込めるくらいクオリティが高いと思っていたんですが。
う〜ん。。

次はAUDEZ'EのLCD-3

今回試聴した中で一番の高額機種です。
さすがに購入する気もなく試しに聴いてみました笑
周波数特性:5Hz-50kHz
インピーダンス:50Ω
感度:93dB/1mW
つけ心地◎
でっかいです。
思いっきり耳がすっぽり多いかぶさる大きさでパッドも柔らかくフィット感がいかにも高級なヘッドホンといった感じです。
音についてですが。。
深い低音。今回リスニングした中では一番深い帯域の低音を再現していて高音もクリア。
正直レコーディングで使うのではなくリスニング用として使用するならこれ以上のヘッドホンはないんじゃないかと思う位上質な音色でした。装着感も良いので間違いなくトリップしますね。
聴いていてうっとりしてしまいましたね。

そして同じAUDEZ'EのLCD-2

出力音圧レベル:91dB/1mW
インピーダンス:50Ω
再生周波数帯域:5~50,000Hz
装着感◎
今回一番良い!と感じた機種です。LCD3と同じ作りなので装着感は素晴らしいです。
高音質なヘッドホンばかり聴いていたのでどれが悪いなんて無いとは思うんですが。。
前の2機種に比べて低音が前に出てくる印象があったんですが低、中、高音がバランスよくLCD3よりも深さの取れたしまった低音でLCD3より明瞭感がありました。生々しさの中にも柔らかさがありレコーディングのみならずミックスでも音の作り込みがしやすいと思います。
この価格帯になるとキャラクターはあるにしろどれも明瞭感では甲乙付けがたいです。
音を掴みやすいという点でこのLCD2は良いと感じました。リスニングにも良いと思います。

次の機種。GRADOのRS-2

一番個性的な音色でした。
再生周波数帯域:14 ~28,000Hz
インピーダンス:32Ω
感度:98dB/mW
装着感×

とても無骨な印象をうけました。
装着感は固いというかちょっと装着感がかさばります。
締め付けも強めで長時間使用していると痛くなってくる可能性もあるかもしれませんね。
音はドンシャリ。ヌケの良い乾いた音色です。
低音がガツ!っと飛んで来てドラムのスネアの音が耳元でパンパンなるようなパンチの効いた音色でした。木製の作りなので柔らかさも感じられドンシャリ感を少し緩和してくれているイメージ。
いずれにしろ長時間聴いていると耳が疲れてしまうかもしれませんがたしかに前評判通りロック等のリスニングには開放感もあり最適だと思います。見た目もカッコいいですし。
レコーディングにはもしかしたら良いかもしれません。固めの音色なのでパンチインの繋ぎのチェックなんかは以外と聞き取りやすいのかもしれないです。粗は見つけやすいのかも。実際使用してみないと分からないですけど。
ミックスはちょっと難しいかもしれませんが。。以外と作り込みやすいのかも笑
ピーキーに作り込む方が書き出した後の音質の変化を考えるとマッチするのかもしません。個性的で素敵ですね。

次はSONYのMDR-CD900ST

インピーダンス:63Ω
最大入力:1000mW
再生周波数帯域:5~30,000Hz
装着感◯
調べても調べても業界基準といえばこれしかない!
っと言われているプロフェッショナル使用のモニターヘッドホンです。
実は8割方このCD900STを購入する予定ではあるんですが。。
今回に限らず数回試聴した経緯で言わせてもらうとSONYの音です。
良い、悪いではなくこのリスニング環境が世界の業界基準という事なんだと思います。
なので他の機種を聞き比べする時も必ずこのCD900STと聞き比べどうなのかと判断するようにしています。
音がストレートに飛んでくる。低音は他の機種よりもすっきりしている印象。
ストレートに音が飛んでくるのでモニターには最適という事なんだと思います。
たしかにこれ以外の選択肢は無いのかもしれませんね。
4月になれば出荷も再開するそうです。

最後に前回までの試聴で個人的に一番良いと感じていたAKGのK702

再生周波数特性:10~39,800Hz
インピーダンス:62 ohms
装着感◎
AKGもスタンダードなモデルとして定評のあるメーカーのようです。
他のハイエンドモデルに比べるとリーズナブルではあります。装着感はバネも柔らかくソフトなフィット感。
前回良いと感じたものの今回は比べる機種のランクが高いのでどうなのかなと思いましたがやはり作業に適した良いヘッドホンだと感じました。
フラット感では一番でとにかく平。低音も高音もソフトで音場の広さでは一番広く聴き取れるんですよね。
音の配置が見えやすい臨場感は一番素晴らしいと思いました。ホワイトノイズやリバーブが切れる部分等聴こえて来て明瞭感も高い。ある意味一番つまらない、協調性のない聴こえ方をするのでミックスしやすいような気はしています。ただ繊細というか音がソフトなんですよね。でもソフトとはいえ明瞭感も高いのでレコーディング時のノイズもちゃんと聴こえてくれるんじゃないかと。ただ、音にパワーが無いんですよね。

っといった感じの検証結果になりました。
4月、SONYのMDR-CD900STが出荷再開予定なのでそれまでに検討して購入する機種を選びたいと思います!
とにもかくにもヘッドホンで悩まれたらこの「eイヤホン」他にはない品揃えだと思います!
是非一度足を運んでみて下さいね。